2N3055
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2023. 1. 9 Ver. 1. 1 情報追加
2022. 2.13 Ver. 1. 0 公開初版

1 はじめに
 2N3055というトランジスタがあります。開発時期は1960年代ですが、世界各国のメーカーでセカンドソースが製造され、今なお生産されているようです。

2 2N3055の定格
2N3055 東京芝浦電気
 2N3055はアメリカのRCAによって1964年頃に開発されたシリコンNPNトランジスタです。少なくとも、1964年の資料には2N3266まで掲載されています。
 その後、全世界の半導体各社が製造するようになり、現在でも生産されています。日本の東芝も製造していました。
 さて、2N3055はメーカーと製造時期によって定格や特性が異なります。開発元のRCA1964年頃開発した2N3055fTを規定した2N3055その構造を1975年頃変更した2N3055(Hometaxial)があり、他社はこのいずれかの定格で製造しているようです。東芝後期の2N3055の定格で製造していたようです。また、型番のみをEIAJ型番としたものは2SD878となります。
 初期の2N3055(1966)は漏れ電流が大きく、ベース電流が0でも、VCEOが60Vのときコレクタ電流が200mAも流れます。

 後期にはコンプリメンタリとなるMJ2955も開発されました。
型名
Type
ミ名
Mnf.
用途
Application
構造
Material
and
structure

最大定格 Maximum Ratings (Tc=25℃) 電気的特性 Electric Characteristics (Ta=25℃) 外形
Package
No.
VCBO
(V)
VCEO
(V)
VEBO
(V)
IC
(A)
PC
(W)
Tj
(℃)
ICEO最大値 直流又はパルスhFE バイアス fT
(MHz)
Cob
(pF)
rbb(Ω)*
CCrbb'
(pS)
(mA) VCE
(V)
最小/標準/最大
min/typ/max
VCE
(V)
IC
(A)
VCE
(V)
IE
(mA)
2N3055
1964
RCA PA,SW Si.Diff 100 60 7.0 15A 115 200 20/ /70 4.0 4.0 TO-3
2N3055
1966
RCA PA,SW Si.Diff 100 VCEO(SUS)=60 7.0 15A 115 200 5.0 100 20/ /70 4.0 4.0 TO-3
IB=0mA
IC=200mA
VBE=-1.5V
2N3055
Hometaxial
1975
RCA PA,SW Si.Diff 100 60 7.0 15A 115 200 0.7 30 20/ /70 4.0 4.0 4.0 1.0A 0.8/ / TO-3
2N3055
1977
RCA PA,SW Si.Diff 100 60 7.0 15A 115 200 0.7 30 20/ /70 4.0 4.0 4.0 1.0A 2.5/ / TO-3
2N3055
1982
東芝 PA,SW Si.TDiff 100 60 7.0 15A 115 200 0.7 30 20/ /70 4.0 4.0 4.0 1.0A 2.5/ / TO-3
TO-204MA
TC-3,TB-3

2-21D1A
IB=0mA
IC=200mA
2SD878
1983
東芝 PA,SW Si.TDiff 100 60 7.0 15A 115 175 ICBO
100μA
VCB
100
20/ /70 4.0 4.0 4.0 1.0A /1.5/ 150 TO-3
TO-204MA
TC-3,TB-3

2-21D1A

3 おわりに
 日本とは異なり、2N形式にはセカンドソースが数多くあります。

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