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2021. 9.20 |
Ver. 1. 5 |
カウンタ再開 |
2010.11. 8 |
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2005. 1.29 |
Ver. 1. 0 |
公開初版 |
1 はじめに
PC-9821を取り扱ううちに、してはならないことをしてしまうことがあります。原因は知識がないこと、勘違い、好奇心、単純ミスなどが挙げられます。
ここでは、限られた範囲ですが、してはならないことをしてしまったらどうなるかについて示します。なお、元々してはならないことばかりですから、多くの場合PC本体や周辺機器、部品類を破損します。したがって絶対に実行をしないで下さい。PCやパーツ類を壊したからといってクレームを言われても当方は一切の補償を致しません。PCやパーツ類を壊さないための教訓として紹介します。
2 教訓
17 |
Mac用64MB_DIMMをPC-9921V166/200/233に使用する。 |
現象:正常に動作したり、64MB分のメモリが認識されなかったりします。
解説:Mac用64MB_DIMMの中には、チップが5Vのものがあります。これをPC-9821V166/200/233やPC/AT互換機など3.3Vメモリ使用機に搭載するとドライブ電圧不足でメモリが動作しません。
16 |
ビデオメモリーが1MBのビデオボードに2MB専用のドライバを使用する。 |
現象:格子状に規則正しく画像が乱れます。
解説:言わずもがなです。
15 |
FDD背面のモーターを固定するビスを緩め、触ったあと締め直してみる。または、プリント板固定ビスを緩め、プリント板位置をずらせて締め直す。 |
現象:このFDDでフォーマットしたFDは普通に読み書きできるが、他のFDDではリードエラーを起こします。逆に他のFDDでフォーマットしたFDは、このFDDでリードエラーを起こします。
解説:このモーターはトラッキング用であり、固定位置がずれるとトラッキングエラーを起こします。プリント板にはTRACK00を検出するフォトカプラが搭載されており、TRACK00位置がずれてしまいます。
14 |
呉工業 CRC 5-56をメモリソケットなどにスプレーする。 |
現象:プラスチック部分が溶けたりします。ポリカーボネイトの場合は、裂けるように割れます。
解説:本製品はPC関係には絶対に使用しないようにしましょう。
13 |
CD-RWのパケットライトソフトウェアを使用するとメディア認識後取り出し不可となる。このときにキー操作で取り出すのではなく、無理矢理CD-RWメディアを取り出そうとして、強制電源遮断する。 |
解説:メディア内のデータを失うばかりか、再フォーマットしても使用できない状態になることが多いです。決められた手順を守りましょう。
12 |
モニター画面をきれいにしようとして、有機溶剤入りの溶液で清掃する。コーティングをまだらにはがしてしまう。結局全部剥がす羽目になる。 |
解説:乾拭きが一番です。
11 |
静電吸着型プロッターの汚れを中性洗剤を含んだ布で拭き取り清掃する。 |
現象:表面の導電性電極の働きを阻害するため、用紙が固定できなくなります。
解説:中性洗剤で拭いた後は、丁寧に固く絞った布で湿り拭きして、中性洗剤成分を除去します。
10 |
Hewlett-Packard 社サーバー用SIMMメモリーをPC-9821のSIMMソケットに挿す。 |
現象:端子の定義が違うことが多いため、画面がカラーのモザイク状になったり、煙が出ることがあります。
9 |
ビデオチップに接着されている放熱器を、より冷却効果の高いものと取り替えようとして、放熱器をねじる。 |
現象:QFPタイプの場合は、ビデオチップのリード線が全体に変形する。BGAタイプの場合はチップしたの一部半田付けがとれて導通不良になるのがオチ。冷却効果を高めたいなら、小さなファンを取り付けた方がよい。
8 |
PC-9821Xa7以降のPC-9821シリーズで、2台目設定のFDDを1台目のFDDインターフェースに接続する。 |
現象:1.2MBとしてFORMAT/READ/WRITEできるが、1.44MBの読み書きができない。
解説:2台目設定して接続すると、M/Bからの2台目FDD用360rpm/300rpm切換信号がFDDの1pinに接続されないため。
7 |
FD1138/1148系のFDDで、裏面円盤の回転が重いときに、これを外して給油しようとして中心のねじを左回転させる。 |
現象:中心ねじを破損させてしまう。
解説:このねじは通常の右ねじではなく左ねじです。
6 |
書き込みアクセス中のIDEタイプHDDのプリント板を適当に触る。 |
現象:ハングアップする。
解説:書き込みのため、ヘッドが移動中にサーボ回路を触ると本来同心円に書き込むところ、隣接したトラックに一部交差して書き込まれ異常動作となる。
5 |
光学ドライブの読み込みが悪くなってきたので、CD-ROMにブラシを植え込んだ市販のレンズクリーナーを使用した。 |
現象:読み込みが出来なくなる。
解説:ブラシで光学ドライブのレーザーピックアップをこすったことにより、レーザーピックアップを支えるスプリングが変形し、ピックアップの追従範囲外となったため読み取れなくなった。使わないことが一番
4 |
UIDE-98とM/BのIDE用インタフェース同士ををフラットケーブルで接続してしまう。
UIDE98のプライマリーMASTER側はシステムの入ったHDDを正常に接続、セカンダリーMASTER側はM/BのIDE専用インターフェースと接続した状態 |
現象:メモリーカウントが正常に終わった後、左上にカーソルが一つ点滅する。3分程度たってからUIDE-98の立ち上がり画面でドライブが全く接続されていないと表示され、その後にSYSTEMを入れてくださいと表示して停止する。
解説:これは、並列接続が原因。保証はありませんが、全ての機器は破損しませんでした。
3 |
無線LANカード用のPCIタイプPC-CARDアダプタWLI-PCIでメモリーカードを使用する。 |
現象:PC-CARDアダプタとしてドライバー類も正常に読み込まれ、PC-CARDアダプタとして認識されるが、メモリーカード類がドライブとして認識されず、読み書きができない。
解説:もともと無線カード類用であるため、メモリーカード類のI/Oポートと衝突しないように設計されており、これが原因で読み書きできないようである。
2 |
PC-9801BX2/U2でHDDやCD-ROMドライブの電源供給用に市販のPC/AT互換機用電源ケーブルを使用する。 |
現象:ドライブのプリント板が焼損する。
解説:PC-9801BX2/U2用4pin電源ケーブルは、5Vと12Vの端子が配線途中で入れ替わっています。ここに市販のPC/AT互換機用4pin電源ケーブルを使用するとドライブ側の5V回路に本体から12Vが印加され、即座に破損します。PC-9801BX2に光学ドライブを増設する際、バルク品と市販のPC/AT互換機用ケーブルを使用して発生します。
1 |
PC-9821のFDD接続ケーブルにPC/AT互換機用を使用する。または、PC-9821V166、V200、Xa13/W、ミニタワー機で本来のFDDケーブルを反対に捩じって使用する。 |
現象:ドライブアイコンが4つ現れ、FDDが故障し、読み書きできなくなる。
解説:PC-9821シリーズのFDD関係トラブルで最も多いと言って差し支えないと思います。FDD形式によって破損の程度が変わります。このミスをして壊れにくい順番は、OSD(Citizen)、FD1231T(NEC)、MPF520F(SONY)でした。なぜ、ドライブアイコンが4つ現れ、FDDが故障するかはこちらで説明しています。
ドライブが4つ表示された段階で電源を切れば機器の破損は避けられることもあるようですが、ここでFDDの読み取り/書き込み操作をするとFDDを破損します。
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