PC-9821シリーズ筐体の互換性

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2003. 8.25 Ver. X. 2 暫定版2公開
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 このページの作成に当たっては、下記の方々から絶大なるご協力をいただきました。ここにHNをご紹介し、厚く御礼申し上げます。なお、下記の方々のほかに、HNご紹介を固辞された方がいらっしゃいます。併せて厚く御礼申し上げます。
エマティ様、まりも様、KAZZEZ様、松林様、大熊猫様、諸般の事情により匿名様、RII様
(順不同)
はじめに
 最初に購入したPentium機は、PC-9821Xa7/C4でした。様々な改造を施すうちにドライブベイの不足で限界を感じるようになりました。一時は、M/Bの入るPC/AT互換機のケースを真剣に探し回ったこともあります。しかし、C-BUS周りの加工の面倒さや気に入ったデザインが無いので、踏ん切りがつかない矢先、ミニタワーのPC-9821V200/M7Dを格安で見つけ、メイン機にしたことから、筐体関係をいじることはなくなってしまいました。
 そんななか、PC-9821Ra266/W30Rを入手しました。この機種はデスクトップですので、早速、ミニタワー化してメイン機に仕立てることにしました。問題はミニタワー筐体の入手ですが、こまめに店舗を回れば、いまでもPC-9821シリーズを格安で手に入れることができます。いまどき、PC-9821シリーズを探す人はそう多くはありません。店の人に聞いても業務補修用に購入していく人が多いとのことです。
 とりあえず、PC-9821Xv13/W13のミニタワー筐体を手に入れて、このなかにPC-9821Ra266/W30RのM/Bを移植しました。その際、一部手直しが生じたため、これをきっかけに各機種間の移植を試してみました。限られた範囲ですが、実体験及び関係各位より教えていただいた内容に基づき、その組み合わせをご紹介いたします。一部、試していない組み合わせについては空欄としています。
 なお、M/Bを取り付けることができても、シャーシーの表記とコネクタの機能が一致しない場合があります。 


追記:元々私はデスクトップ派だったのですが、一旦ミニタワーの良さを体験するとやめられなくなりました。現在ではPC-9821シリーズのミニタワー機が3台並ぶようになりました。スペースを取るため、ただでさえ狭い家がさらに狭くなりますが、ミニタワーの拡張性の良さには代え難いものがあります。
筐体の分類
 いろいろな分け方があると思いますが、今回は下記のように分類してみました。同じ色であれば、多少の改造で取り付けられる程度の互換性があります。なお、下記以外にも異なった筐体を持つ機種があります。
タイプ 定    義 代表的機種
「PC-9821」は省略
D1S デスクトップで、リアパネルC-BUSの右側にPCI×1本分のスペースしか無く、PCIボードが1枚しか取り付けられないもの。フロントパネルにリセットスイッチ付。
380(W)×390(D)×150(H)mm(ゴム足含む)
V7
V10,V13(一部)
Xb10
D2S デスクトップで、リアパネルC-BUSの右側にPCI×2本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×2本分でPCIボードが2枚取り付けられるもの。フロントパネルにリセットスイッチ付。
380(W)×390(D)×150(H)mm(ゴム足含む)
Xa7/C
Xa13/K12
D2SA デスクトップで、リアパネルC-BUSの右側にPCI×2本分のスペースがあるが、外側1本分に相当する部分のリアパネルが鉄板で覆われており、開口部はC-BUS寄りPCI×1本分でPCIボードが1枚しか取り付けられないもの。フロントパネルにリセットスイッチ付。
対応するM/Bには下記の3種がある。
(1)プリントパターンもPCIソケットも1本のもの
(2)プリントパターンはPCIソケット2本分で、内側だけにPCIソケット実装
(3)プリントパターンはPCIソケット2本分で、PCIソケット2本実装
380(W)×390(D)×150(H)mm(ゴム足含む)
Xa7e
V13/S5R
V13/S5D3
V20/S7D3
D2 デスクトップで、リアパネルC-BUSの右側にPCI×2本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×2本分で、左から専用グラフィックボード1枚およびPCIボード1枚が取り付けられているもの。
フロントパネルにリセットスイッチ無し。
380(W)×390(D)×150(H)mm(ゴム足含む)
V166/S5
D3A デスクトップで、リアパネルC-BUSの右側にPCI×3本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×3本分で左から専用グラフィックボード1枚およびPCIボードが2枚取り付けられるもの。
フロントパネルにリセットスイッチ無し。
400(W)×410(D)×150(H)mm(ゴム足含む)
Xa13/W
Ra18,20
RaII23
Ra266/W
Ra300
M2S ミニタワーで、リアパネルC-BUSの下側にPCI×2本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×2本分でPCIボードが2枚取り付けられるもの。フロントパネルにリセットスイッチ付。
195(W)×446(D)×425(H)mm(ゴム足含む)  
Xv13/R
Xc13/M7A
V13/M7
M3 ミニタワーで、リアパネルC-BUSの下側にPCI×3本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×3本分でPCIボードが3枚取り付けられるもの。フロントパネルにリセットスイッチ無し。
195(W)×446(D)×425(H)mm(ゴム足含む)
Xv13/W
Xv20/W
M3A ミニタワーで、リアパネルC-BUSの下側にPCI×3本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×3本分で上から専用グラフィックボード1枚およびPCIボードが2枚取り付けられるもの。フロントパネルにリセットスイッチ無し。
195(W)×446(D)×425(H)mm(ゴム足含む)
V200/M7
V233/M7

筐体別事例

凡例
#:A.B.C.D.E..F等が一文字入ります。 
チップセット:[WC]:Wild Cat  [Triton]:Triton 
[W3P3S3]:W3=PCI部の幅,P3=PCIプリントパターンの数,S3=実装されているPCIソケット数
( ):採用機種
◎:本来の組み合わせ 
○:M/Bをそのまま取付可(但し、ボリューム付小基板の取付可否は含みません。) 
△:M/B取付に何らかの手直し要 
×:現実的に取付不可

Xa7世代 (PCI x 1〜2本のタイプ)
注:Vシリーズでは同じ形式で異なった筐体を採用しているものがあります。 

  筐  体 デスクトップ
380(W)×390(D)×150(H)mm
(ゴム足含む)
ミニタワー
195(W)×426(D)×425(H)mm
(ゴム足含む)
筐体分類記号 D1S D2S D2SA D2 M2S
PCI部幅 1 2 2 2 2
PCI部開口幅 1 2 1 2 2
リセットスイッチ
使用例 V7
V10
V13
Xa7
Xa9
Xa10
Xa7e V166/S5 Xc13/M7
Xv13/R





G8TTY[WC][W2P2S2]
(Xa7)(Xa9)
×
注2
×
注1
G8UYC[WC][W2P2S1]
(Xa7e)(V7/S5K/#)(V7/S7K/#)
× ×
注1
G8VAZ[WC][W2P2S2]
(Xa13/K)(Xa16/R)(Xv13/R)
×
注2
×
注1
G8VER[430FX,Triton][W1P1S1]
(Xb10)(V10/S5K/#)(V10/S7K/#)(V13/S7R/#)
× × ×
注1
×
G8VLJ[430FX,Triton][W2P2S1]
(Xa7e)(V7/S5K/#)(V7/S7K/#)
× ×
注1
G8VSU[WC][W2P2S2]
(Xa10/C)(Xa10/K)(Xa13/K)(Xa16)(Xa16/R)
(Xc13/M7)
(V13/M7/#2)(V16/M7/#2)
(V20/M7/#2)(V20/M7/#3)
×
注2
×
注1
G8VWV[WC][W2P2S2]
(Xa10/C)(Xa10/K)(Xa13/K)(Xa16/R)
(Xc13/M7)(Xv13/R)
(V13/M7/#2)(V16/M7/#2)
(V16/M7/#3)(V20/M7/#2)(V20/M7/#3)
×
注2
×
注1
G8WLU[430FX,Triton][W1P1S1]
(V10/S5K/#)(V10/S7K/#)(V13/S7R/#)(Xb10)
×   ×   × × 
G8WPY[430FX,Triton][W1P1S1]
(V10/S5K/#)(V10/S7K/#)(V10/S7K/3)
(V12/S5R/#)(V12/S7R/#)
(V13/S5/#3)(V13/S7R/#)(Xb10)
× × × ×
G8WVD[WC][W2P1S1]
(V12/S5R/#)(V12/S7R/#)
(V13/S5R/#)(V13/S5/#2)
(V13/S5/#3)(V13/S7R/#)
(V16/S5/#2)(V20/S5/#3)(V20/S7/#3)
×
注3
×
注1

注3
G8XJN[WC][W2P2S2]注4
(Xc13/S5/#)(V13/S5/#2)(V13/S5/#3)
(V13/S5R/#))(V16/S5/#2)
(V20/S5/#3)(V20/S7/#3)
× ×
注1
G8XUV[WC][W1P1S1]
(V13/S5#2)(V13/S5/#3)
× × × ×
G8XYH[WC][W2P2S2]
(V16/M7/#3)(V20/M7/#3)
×
注2
×
注1
G8XZR[Triton VX][W2P2S2]
(Xc13/S5/#2)(V166/S5/#)(V166/S7/#)
(V166/S5/#2)(V166/S7/#2)
(V200/S5/#2)(V200/S7/#)
(V200/SZ/#)(V200/S7/#3)
×
注2
G8YVZ[TritonVX][W2P2S2]
(Xc16/S5/#3)(Xc16/S7/#3)
(Xc200/S7/#3)
(V16/S5P/#2)(V16/S5V/#2)(V166/S5/#2)
(V200/S5/#2)(V200/S5/#3)
(V200/S7/#2)(V200/SZ/#2)
×
注2
注1:リセットスイッチが取り付けられない。
注2:PCI部開口部の鉄板をPCIx1枚分切り欠く必要がある。
注3:プリント板のPCI部の幅は2つ分あるもののプリントパターンが1つしかないため、移植の意味無し

Xa13/W,Xv13/W世代(PCI+専用グラフィックスボード=3本分のタイプ)    

  筐    体 デスクトップ
400(W)×410(D)×150(H)mm
(ゴム足含む)  
ミニタワー
195(W)×446(D)×425(H)mm
(ゴム足含む)
筐体分類記号 D3A M3 M3A
PCI部幅 3 3 3
PCI部開口幅 3 3 3
リセットスイッチ
使 用 例 Xa13/W
Ra18
Ra266
Xv13/W
Xv20/W
V200/M7
V233/M7





G8WSG[430HX][W3P3S3]
(Xa13/W)(Xa16/W)

注B

注A
G8WTH[430HX][W3P3S3]
(Xv13/W) (Xv20/W)

注D
G8WTP[440FX][W3P3S3]
(Ra18/N12)(Ra20/N12)

注B

注A
G8YDP[Triton VX][W3P3S3]
(Xc16/M7/#2)(Xc16/M7/#3)
(Xc200/M7/#3)
(V200/M7/#)(V200/M7/#2)
(V200MZ/#2)
(V233/M7/#2)(V233/M7/#3)
(V233/M7V/#2)
×
注C

注B
G8YEV
(Ra20/N30)

注B 

注A
G8YEW[W3P3S3]
(Xa13/W)(Xa16/W)(Xa20/W)
(Xa20/D)(Xa20/P)
(Xa200/W)

注B

注A
G8YKK[440FX][W3P3S3]
(RaII23)(Ra266)
(Ra300)(Ra333)
(Ra40)(Ra43)

注Z

注A
注A:シャーシー中央底部の基板取付部鉄板を1カ所曲げる(伸ばす)必要がある。コネクタ機能の印刷表示不一致
注B:リアパネルの表記不一致、リアパネルに開口部が生じる。
注C:第2SD-RAMスロットと5インチベイがわずかですがぶつかります。ねじ穴も一部違う。
注D:M/B取付ネジは問題ないが、リアパネルを切り欠く必要がある。
注Z:シャーシーの基板支え部の鉄板を1カ所曲げ(伸ばす)、基板ネジ止め部を1カ所絶縁要。リアパネルの表記不一致、リアパネルに開口部が生じる。

専用筐体:全てミニタワーです。

ミニタワーで、リアパネルC-BUSの下側にPCI×3本分のスペースがあり、リアパネル開口部はPCI×3本分で上からPCIボードが3枚または専用グラフィックボード1枚+PCIボードが2枚の計3枚が取り付けられるもの。フロントパネルにリセットスイッチ有り、無しがある(筐体欄でS文字のあるものはリセットスイッチ付)。

  M/B形式[チップセット]
[構造](機種)
筐体 記    事
1 G8RQY[WC]
[W3P3S3]
(Xt/C10W)
M3SB 195(W)×426(D)×425(H)mm(ゴム足含む)
2 G8USL
[W3P3S3]
(Xt13/C)(Xt13/K)
M3SC 195(W)×426(D)×425(H)mm(ゴム足含む)
3 G8WDL[WC]
[W3P3S3]
(Xt16/R)
M3SD 195(W)×426(D)×425(H)mm(ゴム足含む) 
4 G8XRZ
[W3P3S3](Rs20)(Rv20)
M3E 195(W)×458(D)×425(H)mm(ゴム足含む)
5 G8YLS+G8YDL
[W3P3S3]
(RsII26)(RvII26)
M3F 195(W)×488(D)×425(H)mm(ゴム足含む)

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