1 はじめに IO_DATA製のグラフィックボードGA-SV408を使用していたのですが、ある日突然映らなくなってしまいました。クロックアップなど酷使したわけでもなく、当たりが悪かったとしか言い様がありません。今時、PC-9821用のグラフィックボードは入手困難なため困っていたのですが、たまたま、同じグラフィックチップであるSavage4を使用したPC/AT互換機用PCIグラフィックボードCT6850(Creative社製 )を入手できたので、これをPC-9821用に転用する改造をしてみました。その顛末をご紹介します。 なお、ドライバーソフトの著作権については、両方のボードを保有していることと、片方のドライバーソフトを2枚のボードに同時に使用していないと言うことから問題なしと判断しました。 2 改造 PC/AT互換機用グラフィックボードをPC-9821シリーズで使用するには、何らかの方法でボード上のBIOS_ROMの動作を停止させなければなりません。 まず、BIOS_ROMの無効化を図ります。CT6850のBIOS_ROMは、SST社のEEPROMである29EE010であり、基板に半田付けされています。将来PC/AT互換機で使用することも考え、SST社29EE010のCE#pinにより、動作モードを変更することにしました。具体的には、CE#pinを切断します。
将来、PC/AT互換機で使用する場合は、切断したCE#pinと基板のパターンとを再半田すればOKです。
3 使ってみたら 改造後、PC-9821Xa10/K12(G8VWV)+Windows98SEで動作確認し、PC-9821Ra266/W30Rで使用しています。ドライバーは壊れてしまったIO_DATA社のGA-SV408に添付されていたものを使用しました。CT6850はメモリーが32MBもあるため、1280×1024のFULL_COLORで使用でき、とても快適です。 [PC-9821とグラフィックスに戻る] [トップページに戻る] |