PC-9821RaのCPU強化
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2010.11. 8 Ver. 1. 2 カウンタ廃止
2006.10.23 Ver. 1. 1 情報追加
2006.10.22 Ver. 1. 0 公開初版
1 はじめに
 PC-9821Raシリーズを使用し続けている方は少なくないと思います。しかしながら、現在のPC/AT互換機に比べれば、クロック数も大幅に低く、処理速度も遅いため、何らかの強化が必要です。
 ここでは、入手性の悪いエンジニアリングサンプルのCPUを使用したり、BIOSの書換、半田ごて使用等をしないでできる範囲のCPU強化についてまとめてみました。ベースクロックは全て66MHzです。
 なお、致命的な誤りはないとは思いますが、もし、何か誤記があればメールにてお知らせいただければ幸いです。


2 CPU強化範囲
 下表はCPUを強化した例です。マザーボードについては、いわゆるG8番号、およびBIOSリビジョンを判る範囲で記載しました。また、CPUを交換する際は、原則としてJUMPER設定が必要です。
 凡例  P2:Pentium2 P3:Pentium3 C:Celeron
形  式 マザーボード
元CPU
電圧制御IC

(BIOS REVISION)
強化方法
CPU
+
下駄
強化後
実クロック
特記事項
1 PC-9821
RaII23
G8YKK_Z_A2
P2_233MHz
(SL264)
P2_300MHz(SL2HA)
P2_300MHz(SL28R)
300MHz POWER_UP限度はP2の300MHz
元のCPUはKLAMATH

強化しにくいマザーであるため、今後入手するなら2番以降がよい。
2A PC-9821
Ra266N30
G8YKK_□_A・
P2_266MHz
(SL2HC)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 倍率設定は×5.5まで可能
×6.0設定ではCACHE_ERROR
2B P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
366MHz SECC2のため、リテンション交換要
倍率設定は×5.5固定
P3_600MHz以上はCACHE_ERROR等で動作せず。 
3A PC-9821
Ra266N30
G8YKK_□_A2・
P2_266MHz
(SL2HC)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 倍率設定は×5.5まで可能
×6.0設定ではCACHE_ERROR
3B P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
366MHz SECC2のため、リテンション交換要
倍率設定は×5.5固定
P3_600MHz以上はCACHE_ERROR等で動作せず。 
4A PC-9821
Ra266W30R


製造番号例
870E0???A

G8YKK_Z_A2
P2_266MHz
(SL265)
HIP6004CB
(0.01)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 倍率設定は×5.5まで可能
×6.0設定ではCACHE_ERROR
4B P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
366MHz SECC2のため、リテンション交換要
倍率設定は×5.5固定
P3_450MHz以上はCACHE_ERROR等で動作せず。 
5A PC-9821
Ra266W30R


製造番号例
870E0???A

G8YKK_Z_A3・
P2_266MHz
(SL265)
HIP6004ACB
(0.02)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 倍率設定は×5.5まで可能
×6.0設定ではCACHE_ERROR
5B P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
366MHz SECC2のため、リテンション交換要
倍率設定は×5.5固定
P3_450MHz以上はCACHE_ERROR等で動作せず。 
5C C_300A 300MHz
6A PC-9821
Ra266D30R

G8YKK_X_A1・

P2_266MHz
(SL2HC)
HIP6004ACB
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 外形がSECCのため、そのまま差し替え可能。SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
6B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
6C P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
- メモリーカウント後、フリーズして起動しません。
6D C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
6E C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
7A PC-9821
Ra266D30R


製造時期は
1998年秋
以降
製造番号例
8Y000???A
G8YKK_Z_A2・

P2_266MHz
HIP6004ACB
(0.02)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 外形がSECCのため、そのまま差し替え可能。SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
7B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
7C P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
- メモリーカウント後、フリーズして起動しません。
7D C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
7E C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
8A PC-9821
Ra300M40
G8YKK_W_A1

C_300AMHz
(SL32A)
HIP6004CB
(0.04)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
8B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
8C P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
- メモリーカウント後、フリーズして起動しません。
8D C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
8E C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
9A PC-9821
Ra300D40
G8YKK_W_A2

C_300AMHz
(SL32A)
HIP6004CB
(0.04)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
9B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
9C P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
- メモリーカウント後、フリーズして起動しません。
9D C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
9E C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
10A PC-9821
Ra300W40
G8YKK_W_A2

C_300AMHz
(SL32A)
HIP6004CB
(0.04)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
10B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
10C P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
- メモリーカウント後、フリーズして起動しません。
10D C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
10E C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
11A PC-9821
Ra300M40
G8YKK_W_A2

C_300AMHz
(SL32A)
HIP6004CB
(0.04)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
11B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
11C P3_550MHz
(SL3F7,SL3FJ)
- メモリーカウント後、フリーズして起動しません。
11D C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
11E C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
12A PC-9821
Ra333M60
G8YKK_W_A2

C_333AMHz
(SL32B)

HIP6004ACB
(0.04)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
12B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
12C C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
12D C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
13A PC-9821
Ra333W60
G8YKK_W_A1・

C_333AMHz
(SL32B)

HIP6004ACB
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
13B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
13C C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
13D C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
14A PC-9821
Ra40M60CZ
G8YKK_W_A2

C_400AMHz
+
MS6905 Ver1.1
(0.05)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
14B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
14C C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
14D C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
14E C_433AMHz
+
MS6905 Ver1.1
433MHz 単純なCPUの交換
15A PC-9821
Ra40Y60CZ
G8YKK_W_A20

C_400AMHz
+
MS6905 Ver1.1
(0.05)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 外形がSECCのため、そのまま差し替え可能。SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
15B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
15C C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
15D C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。
15E C_433AMHz
+
MS6905 Ver1.1
433MHz 単純なCPUの交換
16A PC-9821
Ra43/MZ
G8YKK_W_A2

C_433AMHz
+
MS6905 Ver1.1
(0.05)
P2_350MHz(SL2S6)
P2_400MHz(SL2S7)
366MHz 外形がSECCのため、そのまま差し替え可能。SL2S6,SL2S7はFSB100MHz用P3であるが、×5.5設定が可能。66MHz×5.5=366MHz動作。三端子レギュレータに放熱器を取り付けた方がよい。
16B P3-850MHz(SL4CC)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
566MHz FSB100MHz用P3のため、850×66/100=566MHzとなる。他に、370pinFC-PGAのP3-850MHz(SL43H,SL49G,SL4MC)が使用可能。
16C C_633MHz(SL4NY)
+
PK-P2A566NX下駄
633MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路の最大供給可能電流からみて633MHz程度が上限と思われる。三端子レギュレータに放熱器取り付け必須。
16D C_766MHz(SL4QF)
+
PL-iP3/T(Rev2.0)
766MHz マザーボード上のCPU電圧降下回路を使用しないため、高クロック化可能。
C_566MHz(SL3PZ)など370pinPPGAはPL-iP3/Tが対応していないため、起動しない。

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