1 はじめに NAS-2000やNAS-4000を導入してデータ保存について一安心していたところ、現行商品(2007. 8.13現在)であるPNS-25でHDD欠品のものが定価の1/200以下の格安金額で販売されていることを知りました。取り敢えず入手し、復活させましたのでその顛末を示します。 2 PNS-25の概要 このNASはPrinceton社が台湾のiEi社にOEM生産を依頼したものです。製造元のiEi社のHPにはPNS-25は掲載されていませんが、銘板はiEi社となっています。ベースとなったのは、NAS-2100のようです。この製品の位置づけとしては、SOHO用の137GB超対応NASでNAS-2000の後継モデルといったところでしょう。内蔵電源基板はNAS-2000のものと同一形式です。
概略仕様は表のとおりです。参考のため、NAS-2100も併記しました。PNS-25はNAS-2100に比べてフラッシュRAMの容量が少なくなっています。これは、PNS-25が日本国内向けであるため、多言語対応を省略し、日本語、英語、中国語のみの言語表示として記憶容量を減らしたことによるのでしょう。
3 使用感 なお、S/Nは Q059A00???、OSはVer.2.29.1です。 使用して感じたことを示します。 (1) 騒音と冷却 騒音はNAS-2000と同等で一昔前の外付けHDD程度です。HDDそのものの回転音が主体です。 冷却は40mmファンが2連です。回転数検知はしていません。ただし、CPUの放熱器にサーミスターが接着されており、ある一定以上の温度になると警報を発します。
(2) 最大容量 ATA100対応で、ATA_HDD_200GB×2台までは保証されていますが、それ以上は判りません。 私の環境では、ATA_HDD_320GB×2台を接続して一応動作しています。 ベースとなったNAS-2100が500GB×2台の1TB対応であるため、多分PNS-25も大丈夫と思われます。 (3) OS OSはLINUXベースです。ユーザーが勝手に弄ることはできません。NASとしての設定方法はNAS-2000と同様であるため、簡単に設定できました。 (4) 表示灯 表示灯はLEDで、HDD1およびHDD2のアクセスランプ(緑)、LANアクセスランプ(青)の3灯です。少し小さめなので、見づらいです。 (5) 電源スイッチ 電源スイッチは背面にあり、小さな穴を介してボールペンの先などで軽く押すタイプです。常時電源を入れておく機器であるため、このような設計となっています。しかし、家庭に設置する際は、使用時以外は電源を落としておきたいので少し不向きです。大型スイッチ付のNAS-2000の方が使用しやすいです。 (6) ハードウェアリセットスイッチ 電源スイッチの横に、搭載されていますが、機能を示す銘板類は一切在りません。また、説明書にも記載がありません。いざというときのものなので、敢えて説明書に記載していないのかも知れません。赤色スイッチをペンの先で一定時間以上押すとパスワードが*****にリセットされます。(*****の部分は説明書に明記されています。)
(7) USBインターフェース UPSの制御のため、USBポートが設けられています。
(8) VISTA対応 最近の製品であるため、VISTA対応となっています。対応範囲が広いため、各種のOSで使用できます。 日常は、PC-9821Ra266(CPUはPentium3-850MHzに換装566MHz動作、Windows98SE、IE6.1、100BASE-TX)、PC-VE500J(Pentium3-866MHz動作、Windows98SE、IE6.1、100BASE-TX)等をHUBや無線LANを介して接続しています。DHCPは無線LAN付属の機能を使用しています。 [NAS関係インデックスに戻る] [トップページに戻る] |