NAS-4000(その2)
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2010.11. 8 Ver. 2. 0 カウンタ廃止
2009. 7.21 Ver. 1. 1 NAS関係に分離
2008. 9.21 Ver. 1. 0 公開初版

1 はじめに
 NAS-4000のHDDを交換することにしました。交換の際、各種HDDについて測定したデータを下記に示します。

2 NASの動作
 HDD容量と実際の記録容量を調べることにしました。まずは、単体動作からです。
(1) 単体使用
  一台のNAS-4000に2台以上のHDDを内蔵し、それぞれネットワークドライブとして使用できます。
  1台目 2台目 3台目 記  事
HDD 6Y160P0
(MAXTOR 160GB)
5T060H6
(MAXTOR 60GB)
ST320423A
(SEAGATE 20.4GB)
  
単体容量 131069.38 MB 58643.53 MB 19536.40 MB A
全 容 量 128957.94 MB 57668.78 MB 19187.45 MB B
記録容量 122407.21 MB 54739.35 MB 18212.77 MB C
差 異 1 2111.44 MB 974.75 MB 348.95 MB D=A-B
差 異 2 6550.73 MB 2929.43 MB 974.68 MB E=B-C
割  合 5.00 % 5.00 % 4.99 % E/A
 表より判るように5%程度の容量が管理用に使われているようです。1台目は160GBの容量なので、仕様上NAS-4000には使用できないことになっています。しかし、いわゆる137GB以上のHDDが使えないわけではありません。1MB=1024KBとして 131069.38 MBを計算すると137GBとなり、それ以上の容量は無視されていることが判ります。

(2) RAID1
 まず、異なった容量のHDDを接続して容量確保してみました。
    MASTER SLAVE 記  事
HDD 6Y160P0
(MAXTOR 160GB)
5T060H6
(MAXTOR 60GB)
RAID1 
単体容量 131069.38 MB 58643.53 MB(A) A
全 容 量 57668.67 MB B
記録容量 54739.24 MB C
差   異 2929.43 MB E=B-C
割   合 5.00 % E/A
 表より判るように5%程度の容量が管理用に使われているようです。全く異なった容量であると、自動的に少ない方の容量でミラーリング設定をしました。

 再度、異なった容量のHDDを接続して容量確保してみました。
    MASTER SLAVE 記  事
HDD WD1200AB
(WD 120GB)
ST320423A
(SEAGATE 20.4GB)
RAID1 
単体容量 114470.97 MB 19536.40 MB(A) A
全 容 量 19187.37 MB B
記録容量 18212.70 MB C
差   異 974.67 MB E=B-C
割   合 4.99 % E/A
 表より判るように5%程度の容量が管理用に使われているようです。全く異なった容量であると、自動的に少ない方の容量でミラーリング設定をしました。
 こんどは、一方を137GB以上として異なった容量のHDDを接続し、容量確保してみました。
    MASTER SLAVE 記  事
HDD 6Y160P0
(MAXTOR 160GB)
WD1200AB
(WD 120GB)
RAID1 
単体容量 131069.38 MB 114470.97 MB(A) A
全 容 量 112620.48 MB B
記録容量 106899.68 MB C
差   異 5720.8 MB E=B-C
割   合 5.00 % E/A
 表より判るように5%程度の容量が管理用に使われているようです。今回も、自動的に少ない方の容量でミラーリング設定をしました。

(3) RAID1容量の引き継ぎ
 RAID1接続している一方のHDDが破損した場合、それを新しいHDDに交換します。多分、旧のHDDよりも大きいものを使用することになります。次に、さらにもう一台の旧のHDDも故障でより大きなHDDに交換します。この結果、2台のHDD容量は基のHDDよりも大きくなります。その際、記録可能容量はどうなるかを実験してみました。
 まず、全く同一容量でRAID1設定しました。
   MASTER SLAVE 記  事
HDD ST320423A
(SEAGATE 20.4GB)
ST320423A
(SEAGATE 20.4GB)
RAID1 
単体容量 19536.40 MB 19536.40 MB A
全容量 19187.37 MB B
記録容量 18212.70 MB C
差   異 974.67 MB E=B-C
割   合 4.99 % E/A
  つぎに、SLAVE側を交換します。
    MASTER SLAVE 記  事
HDD ST320423A
(SEAGATE 20.4GB)
5T060H6
(MAXTOR 60GB)
RAID1 
単体容量 19536.40 MB 58643.53 MB A
全容量 19187.37 MB B
記録容量 18212.70 MB C
 容量は変わりません。今度は、MASTER側を交換します。
    MASTER SLAVE 記  事
HDD 6Y160P0
(MAXTOR 160GB)
5T060H6
(MAXTOR 60GB)
RAID1 
単体容量 131069.38 MB 58643.53 MB A
全容量 19187.37 MB B
記録容量 18212.70 MB C
 表から判るように、一番最初の記録容量以上には変化しません。

7 おわりに
 いろいろやってみてNAS-4000の挙動がよくわかりました。今後の使用に役立てたいと思います。

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