TS-251BにおけるQsirchの動作 その2
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2024. 6.22 Ver. 2. 0 理解しやすいよう、表の書式を変更するとともに情報補足
2024. 5. 6 Ver. 1. 0 公開初版

1 はじめに
 QNAP社のNASを以前から複数機種使用しています。そして、全文検索のアプリケーションQsirchを使用するためにTS-251Bを導入しました。
 実際に使用した実績について説明します。

2 Qsirchのバージョンと動作
 最初にTS-251BQsirchをインストールし、バージョンアップの案内が来るたびにそれをインストールしていました。その結果、データのインデックス作成がいつまでたっても終了せず、かつCPUの使用率が常に95%以上となるため、レスポンスが著しく低下してしまいました。
そこで改めてOSであるQTSQsirchとの関係を整理しました。下表がその結果で、QTSQsirch2024/6/22現在、ダウンロードできるバージョンです。Qsirchのバージョン5.0.0を動かすにはQTSがバージョン4.4.2以降が必要というように整理してあります。
 結論から言えば、Qsirch
Ver.5.0.3又はVer.5.1.3にしておくのが今のところ一番です。QsirchVer.5.2.0以降では、QNAP AI COREがインストールされ、リソースを大量消費します。特にCPU使用率は常時99%以上となり、いつまでたってもINDEX作成が終わらないばかりか、何をするにしても応答が重くなります。私のTS-251Bはメモリを16GBに増設してありますが、それでも大変重いです。

Qsirch QTS 対象機種 記事
5.3.2 5.2.0以降 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
5.1.0-5.1.7 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
5.0.1 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
5.0.0 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
4.5.3-4.5.4以降 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
5.2.5 5.2.0以降 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
TS-231P2TS-231P3
5.1.0-5.1.7 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
TS-231P2TS-231P3
5.0.1 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
TS-231P2TS-231P3
5.0.0 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
TS-231P2TS-231P3
4.5.3-4.5.4以降 X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
TS-231P2TS-231P3
5.2.0 5.0.0以降
4.5.3-4.5.4以降
X86のCPU搭載NAS INDEX作成がいつまでたっても終わらないバージョン
TS-231P2TS-231P3
5.1.3 5.0.0以降
4.5.3-4.5.4以降
X86のCPU搭載NAS 比較的重くならない最後のQsirchのバージョン
QNAP
内にあるが発見するのが難しい
TS-231P2TS-231P3
5.0.3 5.0.0以降
4.5.2以降
X86のCPU搭載NAS 比較的重くならない最後のQsirchのバージョン
TS-231P2TS-231P3
5.0.0以降
4.5.1以降
X86のCPU搭載NAS
TS-231P2TS-231P3
5.0.2 5.0.0以降
4.4.3以降
X86のCPU搭載NAS
TS-231P2TS-231P3
5.0.0 5.0.0以降
4.4.2以降
X86のCPU搭載NAS
TS-231P2TS-231P3
4.3.2.1 5.0.0以降 X86のCPU搭載NAS
4.4.1以降
4.0.1 5.2.0以降 TS-431P
5.1.0-5.1.7 TS-431P
5.0.1 TS-431P
5.0.0 TS-431P
4.5.3-4.5.4 TS-431P
4.5.2 TS-431P
4.5.1 TS-431P
4.4.3 TS-431P
4.4.2 TS-431P
4.4.1 TS-431P
4.0.0 4.4.0以降
4.3.6
4.3.5
4.3.4
4.3.3
4.3.0
2.2.2 4.2.3-4.2.6以降
4.1.0


3 おわりに

 NASにデータを保存したら、ミラーリングとインデックス作成が完了するまで通電し続けることが重要です。途中で電源を切ると最初からやり直しとなります。インデックス作成中は、NASのCPU使用率が99〜100%となり、レスポンスが大変遅くなります。また、インデックス作成が完了したあとでも、一旦電源をオフすると次に電源投入したときにインデックス完了の確認らしきことをしており、これが終了するまで数時間かかります。

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