TS-251BにおけるQsirchの動作
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2022. 7.18 Ver. 1. 0 公開初版

1 はじめに
 QNAP社のNASを以前から複数機種使用しています。そして、全文検索のアプリケーションQsirchを使用するためにTS-251Bを導入しました。
 実際に使用した実績について説明します。

2 TS-251Bの設定内容等
 まず、最初にTS-251Bの設定内容等を示します。
項目 内容 記事
1. メモリー 16GB=8GB×2
SODIMM DDR3L, 1866MHz
仕様では8GB=4GB×2までとなっていますが、実際には16GB搭載可能です。
また、DDR3L,1600MHzでも動作します。
2. QTS 5.0.0.2055 OSです。
3. Qsirch v5.2.3(2022-05-11) 全文検索ソフトウェアです。Liteバージョン
4. Multimedia Console V1.6.2(2022/05/28) 画像のサムネイルや類似画像をAIでピックアップするソフトウェアです。
5. HDD 4TB×2台
WD40EZRZ-00GXCB0
HDD自体はNAS用ではありませんが、全く問題なく使用できています。
6. RAID RAID1 ミラーリング設定です。
7. 容量 3.64TB 4TBのうち、10%程度が管理領域やOSのために使用されているようです。
8. データ容量 1.31TB 今回の実験時に使用したユーザーデータ容量です。
9. ファイル数 3416721 今回の実験時に使用したユーザーデータのファイル数です。
10. フォルダ数 292564 今回の実験時に使用したユーザーデータのフォルダ数です。

3 Qsirchの動作

 本来、NASは通電しっぱなしで使用するもののようですが、家庭内設置なので必要な時だけ、電源を入れるという運用にしています。このため、インデックス作成が完了するまでに電源を切る場合があり、その場合はインデックスを最初から作成しなおすことになります。よって、1回はインデックス作成が完了するまで、電源を入れっぱなしにしてください。

項目 数値 コメント
1. インデックス作成 約191時間 電源を途中で切ると最初からやり直しということになります。完了するまでひたすら待ちます。
2. インデックス再作成 約4時間43分 一旦インデックスが完了するとその状態が保持されます。しかし、電源を切ると次回電源投入後、インデックスを再確認するようで、左記のような時間がかかります。
3. Multimedia Console 約191時間 インデックス作成中にこのソフトにより「画像のサムネイル作成」、「画像の顔認識」、「オブジェクト認識」、「類似した写真の認識」が同時並行で行われるようで、長時間かかります。

 
インデックス作成中にQsirchで進捗状況を確認すると下図のようになります。下図の35,964が増えていきます。



 
また、Multimedia Consoleが画像関係のインデックスを同時に作成します。この際、顔認識や類似した写真の認識をし、サムネイルを作成します。



4 おわりに
 NASにデータを保存したら、ミラーリングとインデックス作成が完了するまで通電し続けることが重要です。インデックス作成中は、NASのCPU使用率が99〜100%となり、レスポンスが大変遅くなります。

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