|
画 像 |
コメント |
0 |
|
|
1 |
|
まずは、通電せず分解です。冠水した状態で通電すると永久破壊することが多いため、焦らず分解・清掃から始めます。
ビスがたくさんありますので、袋などに整理しながら分解していきます。
左は、液晶本体とフロントベゼルです。 |
2 |
|
プリント板の保護カバーやコネクタ類を外します。
金属部分やベゼルが汚れており、冠水品であることが判りました。
保護カバーやベゼルは取り外して温水洗浄し、水分を拭き取った後、ヘアドライヤーで乾かします。 |
3 |
|
プリント板を取り外し、注意深く目視点検します。泥が付いていたため、思い切って水洗しました。水洗後、水分を拭き取り、すぐに、ヘアドライヤーで温風乾燥します。プリント板付近に手を置き、人間の手が耐えられるレベルであれば、プリント板を壊すことはまずありません。特に、電解コンデンサの取付部、高周波トランス、ICのpin部、コネクタ部分は、毛細管現象で水分が残りやすいため、念入りに乾燥させます。 |
4 |
|
液晶本体です。水洗するわけには行きませんので、無水エチルアルコールで拭き取ります。水分を含んだエチルアルコールは水分が残りますので、使用してはなりません。また、メチルアルコールはプラスチック類を痛めるため、これも使用してはなりません。
|
5 |
|
液晶のバックライト部分とフィルター類です。バックライトは簡単に割れてしまいますので、慎重に取り扱います。
これらも無水アルコールで丁寧に汚れを拭き取ります。
フィルターには裏と表がありますので組み立て時に注意します。 |
6 |
|
液晶と制御回路部分です。フィルム部分は壊さないよう注意して取り扱います。
これらも無水アルコールで丁寧に汚れを拭き取ります。 |
7 |
|
液晶のフレーム部分です。これらは金属ですから温水洗浄し、水分を拭き取っておきます。 |
8 |
組み立て |
組立は分解と逆の手順で行います。 |
9 |
|
単体通電試験
まず、信号ケーブルを接続しないで通電試験します。
電源を入れたらすぐに臭いを嗅ぎ、異臭がしたらすぐに電源をプラグ部分で切ります。
特に異臭がしなければメニューボタンを押し、セルフチェックを行います。この時点で、各種メニューの表示が正常であれば、ディジタル回路部分は正常と判断します。
今回のVL-1530SはメニューでリセットをかけるとERRORとなりました。 |
10 |
|
組合せ通電試験
つぎに、映像信号を入力して通電試験します。VGAまたはXGA程度の解像度で試験すると良いでしょう。
左の画像ではモアレが出て見づらいですが、無事修理ができました。 |
11 |
故障原因 |
今回の故障原因は、3のプリント板内で異物によりパターン同士が短絡していたためです。
これを見つけるために、分解、各部目視点検、組立を数回繰り返しました。 |