PC/AT互換機のFDD接続
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2015.12.31 Ver. 1. 2 カウンタ再開
2010.11. 8 Ver. 1. 1 カウンタ廃止
2006.10.12 Ver. 1. 0 公開初版

 PC/AT互換機以前のPCでは、それぞれ独自のFDDインターフェイスが使用されていました。そのなかには、FDDインターフェイスICであるNECのμPD765Aも使用されていました。このICは、PC/AT互換機で採用されたことから、PC/AT互換機以外のPCも含め、FDDインターフェイスの業界標準として、大量に使用されることになりました。余談になりますが、PC/AT互換機用FDDのデバイスドライバーの表示が「GENERIC NEC FLOPPY DISK」となっているのはこのためです。
 さて、FDDを複数台数接続するというニーズは根強くあります。デイジーチェーン接続された複数のFDDを区別するため、FDD毎にジャンパーピンによる設定が必要となります。この設定に誤りがあると、FDDが動作しません。そこで、PC/AT互換機は、ケーブルの一部を捻転し、FDD単体の設定は1台目であろうが2台目であろうが、従来の2台目設定のみとすることにより、FDD側の設定ミスが発生しないようになっています。
 このような構成としたため、PC/AT互換機ではFDDインターフェイスに2台までしか接続できないという欠点が生じました。しかし、記憶装置としてはFDDは小容量であり、他の大容量リムーバブルメディアが登場しつつあった背景から致命的な問題とはなりませんでした。
 ところで、最近、PC/AT互換機も弄るようになりましたが、FDD接続の参考となる資料として思い通りのものがなかなかありません。これは、M/B側とFDD側の接続や信号が明示されていないことによります。そこで、今回、PC/AT互換機の34PIN_FDD接続回路図を作成しました。下記をご参照下さい。

 
 FDDPCAT.PDF  25,943B

 なお、接続の基本はあるものの、日本向けPC/AT互換機は、PC-9801/9821の1.2MBのFDを読み込む必要性から、接続方法の一部が変更されています。具体的には一部のピンの機能定義が変更され、スピンドルモータの回転数を変更したり、位相補償回路の定数を動作モードに応じて変更するようになっています。従って、上記資料はあくまでも、標準的なものとしてご覧下さい。

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