LV-76A
アクセスカウンター


エレクトロニクス関係インデックスに戻る] [トップページに戻る
2015.12.31 Ver. 1. 0 公開初版

1 はじめに
 ミリボルトメーターを自作しようとして、アッテネータ用スイッチや高精度分圧抵抗器の入手に困り、部品取り目的でLEADER電子製真空管電圧計LV-76Aの主要パーツを入手しました。
 さて、入手したレンジ切換スイッチには、公表回路図に無い部品が実装されています。以下、その状況を示します。

2 仕様
 まず、LV-76系の概略仕様を示します。多分下記で間違いないと思います。
項  目 仕  様
1 品  名 真空管電圧計
2 型  名 LV-76 LV-76A LV-76B
3 指 示 計 1指針形
4 目  盛 機能レンジごとの専用目盛
5 入力端子 BNC M型類似レセプタクル M型類似レセプタクル
6 入力抵抗 交流電圧 各レンジ 1.4MΩ以上
直流電圧
10MΩ
7 入力容量 不明
8 最大入力電圧 交流電圧 1500Vレンジ
直流電圧 不明
9 レ ン ジ 交流電圧 7レンジ:1.5/5/15/50/150/500/1500V
直流電圧 7レンジ:±1.5/5/15/50/150/500/1500V
直流抵抗 7レンジ:×10/100/1k/10k/100k/1M/10MΩ
10 確  度 フルスケール±3%
11 安定度 不明
12 使用温度範囲 不明
13 使用湿度範囲 不明
15 使用素子 交流整流:6AL5
直流増幅:12AU7
電源整流:
6AL5
交流整流:6AL5
直流増幅:12AU7
電源整流:DS16B
交流整流:6AL5
直流増幅:12AU7
電源整流:
DS16B
16 電  源 AC100V 50/60Hz AC100V 50/60Hz AC115V 50/60Hz
17 入力プローブ 不明 LPB-2 LPB-2

3 レンジ切換スイッチ
画像 コメント
1  レンジ切換スイッチです。
2  左上がR10の7MΩ1W、下にR11の2MΩ、R12の700kΩ、R13の200kΩ、R14の70kΩです。
右端の大きな抵抗器は、R1の900kΩ2Wです。
3
4
5  右の茶色のコンデンサは、C2の0.033μF、400Vのペーパーコンデンサです。
6 中央右が後述するピストントリマです。

4 回路図
 LV-76A/LV-76B
回路図を示します。実機の配線を元に作成しました。ほぼ間違ってはいないと思います。
 インターネット上で公開されているLV-76A/LV-76B回路図には、TC1のトリマコンデンサが記載されていません。これは交流電圧測定時の周波数特性補償用です。おそらくは最大容量10pFでしょう。実測では4.5pF程度に設定されていました。

5 おわりに
 ミリバルを自作しようとするなら、個別に電子部品を買い整えるよりも、中古品を購入して筐体、メーター、アッテネータを再利用したほうが圧倒的に安価で、コンパクトに仕上がります。

エレクトロニクス関係インデックスに戻る] [トップページに戻る