[CRTインデックスに戻る] [トップページに戻る]
2015.12.31 |
Ver. 1. 2 |
カウンタ再開 |
2010.11. 8 |
Ver. 1. 1 |
カウンタ廃止 |
2004. 8. 9 |
Ver. 1. 0 |
公開初版 |
1 はじめに
三洋電機製のモニターにCMT-B15M6型があります。このモニターは
(1) 15インチタイプでは必要設置幅が最も狭い。
(600mm幅パソコンラックにミニタワーと並べてぎりぎり入ります。)
(2) 98DOSから1280×1024までの幅広い入力に対応している。
(3) 実売価格が安価であった。(韓国製のOEMでした。)
という特徴があり何かと便利に使用しています。さらには、比較的安価であったことからパソコン教室に大量に使用されたこともあって流通量は少なくありませんでした。
そして、JUNKERにとってありがたいのは、専用特殊ケーブルが無いと映らないことです。このため、一般的なVGAケーブルを使用すると動作せず、タダ同然で取引されていたこともあります。今回、久しぶりにCMT-B15M6を見かけたので、この専用特殊ケーブルの接続を紹介いたします。
2 概略仕様
最初にCMT-B15M6の概略仕様を示しておくことにします。
(1) 対応解像度(代表的なもののみです。)
|
対応解像度 |
水平周波数
kHz |
垂直周波数
Hz |
記 事 |
1 |
640x400 |
24.83 |
56.4 |
98DOS |
2 |
640x400 |
31.5 |
70 |
|
3 |
640x480 |
31.3 |
59 |
|
4 |
800x600 |
37.8 |
60 |
|
5 |
1024x768 |
48.4 |
60 |
|
6 |
1024x768 |
56.5 |
|
|
7 |
1280x1024 |
64 |
|
|
(2) 信号
|
項 目 |
性 能 |
記 事 |
1 |
映像信号 |
0.7VP−P 正極性 |
|
2 |
水平同期信号 |
TTLレベル 24〜66kHz
水平周期 15.15〜41.67μs
水平同期パルス幅 1μs以上
水平デューティ 20%以下 |
|
3 |
垂直同期信号 |
TTLレベル 50〜120Hz
垂直周期 8.4〜20ms以上
垂直同期パルス幅 50μs以上 |
|
3 特殊ケーブルの接続
|
pin配列 |
端子
番号 |
信号名 |
モニター側 |
PIN_VIEW 接合面
|
1 |
|
2 |
|
3 |
|
4 |
|
5 |
6 |
|
7 |
|
8 |
|
9 |
|
10 |
|
|
11 |
|
12 |
|
13 |
|
14 |
|
15 |
注:VGAコネクタの画像は別途とします。 |
1 |
赤映像入力(R_SIGNAL) |
2 |
緑映像入力(G_SIGNAL) |
3 |
青映像入力(B_SIGNAL) |
4 |
水平同期入力(H_SIGNAL) |
5 |
垂直同期入力(V_SIGNAL) |
6 |
アース(R_GND) |
7 |
アース(G_GND) |
8 |
アース(B_GND) |
9 |
アース(H_GND) |
10 |
アース(V_GND) |
11 |
予約(接続無し) |
12 |
予約(接続無し) |
13 |
予約(接続無し) |
14 |
予約(接続無し) |
15 |
予約(接続無し) |
PC側 |
PIN_VIEW 接合面
|
1 |
|
2 |
|
3 |
|
4 |
|
5 |
6 |
|
7 |
|
8 |
|
9 |
|
10 |
|
|
11 |
|
12 |
|
13 |
|
14 |
|
15 |
注:VGAコネクタの画像は別途とします。 |
1 |
赤映像出力(R_SIGNAL) |
2 |
緑映像出力(G_SIGNAL) |
3 |
青映像出力(B_SIGNAL) |
4 |
アース(モニター側の10pinにつなぐ) |
5 |
アース(モニター側の10pinにつなぐ) |
6 |
アース(R_GND) |
7 |
アース(G_GND) |
8 |
アース(B_GND) |
9 |
開放(接続無し) |
10 |
アース(V_GND) |
11 |
アース(H_GND) |
12 |
開放(接続無し) |
13 |
水平同期出力(H_SIGNAL) |
14 |
垂直同期出力(V_SIGNAL) |
15 |
開放(接続無し) |
4 特記事項
CMT-B15M6には、弱点と言うべきところがあります。それは、経年により、色調が突然赤くなったり、青くなったりし、軽く叩くと元に戻ったりすることが多いのです。この原因は、ブラウン管ソケットに付いている映像基板の半田付けが一部導通不良になることから発生します。この現象は、ロットの異なる2台で経験しています。再半田をすると簡単に直ります。
しかし、キャビネットを開けると内部には高電圧部分がたくさんあり、とても危険です。たとえ、プラグを抜いていても高圧(20000V級)の帯電部分があり、素人が手を出すべきではありません。します。
したがって、この修繕は意味の判る人のみ、対応してください。ちなみに私は電気関係の資格を持ち、ブラウン管交換と調整を仕事としてやっていた経験があるのでこのようなことができます。
[CRTインデックスに戻る] [トップページに戻る] |